『写真の存在論』(慶應義塾大学出版会)刊行記念

荒金直人トークイベント

■2009年12月2日(水) 19:00〜
 ※終了しました
■会場:青山ブックセンター六本木店 店内2階
■入場料:無料

■ご参加方法:11月17日(火)より青山ブックセンター六本木店の店頭、もしくはお電話でご参加のご予約を承ります。

■お問い合わせ電話:
 青山ブックセンター六本木店
  03-3479-0479

■受付時間:
 平日・土 10:00〜翌朝5:00
 日曜 10:00〜22:00

<イベント内容>
写真論の古典であるロラン・バルトの『明るい部屋』。そこで問題になっていたのは、結局何だったのか。写真は過去の存在を――その存在の意味ではなくその存在を――経験させる。もしそれが写真の本質なのだとすれば、その場合の「経験」とは何なのか。そして「存在」とは何なのか。例えば、銀塩写真からデジタル写真への移行は、その経験を変化させたのだろうか。あるいは、むしろ「存在」自体の変化に目を向けるべきなのか。また、写真経験は意味の経験ではないというバルトの発想は、「写真は過去を思い出させはしない」という彼の考えにもつながる。しかし、記憶や記録と写真との関係ついての考えを深めることで、つまり「存在の経験」としての写真と「経験の経験」としての記憶の関係について掘り下げることで、見えてくるものもある。結局、写真経験とはいかなる経験なのか。それは存在に「向かう」経験なのではないか。――写真経験について、皆さんと共に考えたいと思います。
当日のトークイベント終了後、荒金直人氏のサイン会を予定しております。合わせてご参加ください。

<プロフィール>
荒金直人 (あらかね・なおと)
慶應義塾大学理工学部専任講師。1969年生まれ。1992年、早稲田大学理工学部建築学科卒業、その夏に渡仏。1996年、エクス・マルセイユ第1大学文学部哲学科卒業(一般課程および学士課程)。同大学大学院哲学研究科修士課程および専門研究課程(DEA)を経て、2003年、ニース大学大学院哲学研究科博士課程修了、哲学博士取得。帰国後、東京日仏学院、慶應義塾大学、白百合女子大学、明治学院大学、上智大学、早稲田大学での非常勤講師を経て、2006年から現職。共訳書に、ジャン=フランソワ・レイ『レヴィナスと政治哲学』法政大学出版局、2006年。ジャック・デリダ『フッサール哲学における発生の問題』みすず書房、2007年。

<書籍紹介>
『写真の存在論 ――ロラン・バルト「明るい部屋」の思想』
慶應義塾大学出版会
定価:2,310円 (本体:2,200円)

『明るい部屋』を精読し、バルトの企てを解読。
▼ロラン・バルト最期のテクスト 『明るい部屋』。亡き母への追悼の書であり、新たな小説性を模索する文学的な実験の書であり、写真が与える経験を思索する写真論であるその書で、バルトはいったい何を問うたのか。バルト 『明るい部屋』 に深く寄り添い、バルトが企てた「写真の存在論」を引き受け、写真と経験、経験と存在、存在と写真の関係を読み解く力作。

【目次】
 序 バルトの企て
 T 『明るい部屋』第T部精読
 U 『明るい部屋』第U部精読
 V 写真が与える経験
 W 記憶と記録/写真と存在
 補 『明るい部屋』各節要旨
 あとがき