-パネリスト:
松田行正 (グラフィックデザイナー/牛若丸出版主宰)
町口覚 (アートディレクター/マッチアンドカンパニー主宰)
江口宏志 (Utrecht[ユトレヒト]代表)
-司会:
藤崎圭一郎 (デザインジャーナリスト)
■2009年10月31日(土)18:30〜20:30(開場18:00)
※終了しました
■会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
■定員:120名様
■入場料:500円(税込)
■ご参加方法:
[1] ABCオンラインストアにてWEBチケット販売いたします。
[2] 本店店頭にてチケット引換券を販売。
(入場チケットは、イベント当日受付にてお渡しします。当日の入場は、先着順・自由席となります。)
※電話予約は行っておりません。
■お問い合わせ電話:
青山ブックセンター本店
03-5485-5511 (受付時間: 10:00〜22:00)
■受付開始日:2009年10月1日(木)10:00〜
<イベント内容>
デザイナーのセルフパブリッシング
出版産業が低迷する中でプライベート出版が注目されています。自主制作だからこそ可能な独立性を担保して、少部数ながら芯のある出版を目ざす新しい動きのなかから新たな才能が出始めています。
1996年に売り上げのピークを迎えた後の出版状況は、急坂を下る数字を出し続けて来ました。過剰な出版点数が書店棚の過飽和を招き、結果としての返品増加に加え、若年層の読書離れ、市場の低迷という負のスパイラルに陥ってきたからです。そうした時代状況から新たな出版形態を模索してきた個人やグループによる出版がこのところ序々に盛り上がりを見せてきました。
デザイナーやアートディレクターの中にも、その職能を生かして、こうした活動に取り組む例は少なくありません。本シンポジウムでは、それらの活動から生まれた様々な書籍を紹介し、その意義を検討します。さらに、将来的に持続可能な形態とはどういうものか、未来の可能性についてもディスカッションを行ないます。
パネリストは、プライベート出版を先駆的にスタートさせ、自ら出版社「牛若丸」を運営するデザイナーの松田行正氏。写真家と共に写真集を企画制作し、同じく「book shop M」を立ち上げて販売まで行なうデザイナーの町口覚氏。アートブック等の少部数出版に詳しく、また自身で企画制作をしながら流通させる「ユトレヒト」代表の江口宏志氏の三者を迎えます。
当日は、司会者としてテザインジャーナリストの藤崎圭一郎氏、同様のテーマで最新号の特集を手掛けられた『デザインの現場』編集長、押金純士氏ら、そしてプライベート出版を様々な形で展開されている多くの方々を交えて意見交換の場とします。さらに、パネリストそれぞれの作品を展示するコーナーを設けます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
<プロフィール>
松田行正
(グラフィックデザイナー/牛若丸出版主宰)
1948年静岡県生まれ。「シンプル&コンプレックス=単純であることは複雑であることと矛盾しない」をモットーに、書籍の装丁や雑誌のエディトリアルデザイン、書籍の執筆・編集などを手がけている。2006年には自身の著書『眼の冒険』のブックデザインで講談社出版文化賞を受賞。近著には『はじまりの物語 デザインの視線』(2007)、『デザイナーズカラーチャート +designing』(2008)、『和力 日本を象るfor warming Japan』(NTT出版)、『デザイナーズカラーリングブック基本色+配色見本帖+designing』 (毎日コミュニケーションズ)などがある。
http://www.matzda.co.jp/
牛若丸出版:
1985年にスタート。独特の視点から設定されたテーマを偏執的に掘り下げる内容と、その内容をオブジェとして成立させる造本設計が特徴だ。これまで20冊以上の書籍が発行され、『円と四角』(松田行正/構成 向井周太郎/解説)、『ZERRO』(松田行正/著)、『INFRAMINCE』(松田行正/編 港千尋/文)、『×バツ BATZ』、『et(エ)──128件の記号事件ファイル』等がある。
町口覚
(アートディレクター/マッチアンドカンパニー主宰)
1971年東京都生まれ。95年、同世代の写真家40人の作品を収録した写真集『40+1 PHOTOGRAPHERS PIN-UP』を製作発表して以来、日本の先鋭的な写真家たちの写真集をはじめ、映画・演劇のグラフィックデザイン、書籍の装丁の仕事を数多く手掛ける。05年、写真集レーベル「M」を立ち上げ、発行・発売元となる。常に表現者たちと徹底的に向き合い、独自の姿勢で写真集づくりに取り組み、「日本の写真集を、全世界へきっちりと所属させるため」写真集販売Webサイト「bookshop M」を世界密着で運営している。世界最大規模の写真のアートフェアである「Paris Photo 2009」に、日本のパブリッシャーとしては唯一、参加を予定している。
www.matchandcompany.com/
レーベル「M」:
2005年に「若手でもベテランでもない、いわゆる写真家中間管理職の遊び場」として町口が立ち上げた写真集レーベル。その本質は、著者である写真家だけでなく、製紙会社、印刷会社、そして製本会社といった、1冊の本が生まれて一人の人間に届くまでの過程の中で、そこに携わる人間一人一人がそれぞれの未来へ挑戦できる、「可能性を試す遊び場」でもある。
www.bookshop-m.com/
江口宏志
(UTRECHT[ユトレヒト]代表)
1972年生まれ。通販ビジネスに5年ほど関わった後、2002年にオンライン書店「ユトレヒト」オープンし、代官山にショップを構える。08年には青山にショップ兼ギャラリー「NOW IDeA by UTRECHT」をオープンする。アーティストブックの出版等、本に関わる幅広い活動を行い、09年開催されたインディペンデント出版社を中心としたアートブックフェア「ZINE’S MATE, THE TOKYO ART BOOK FAIR 2009」では共同ディレクターを務めた。
utrecht100:
ユトレヒトの出版プロジェクト。小山泰介、浅田政志、HIMAA、伴美里ら、国内の新進アーティストによるZINEフォーマットの作品集をいち早く発行している。2007年よりNY ART BOOKFAIRに毎年出展し、国外へ日本人アーティストの紹介する機能を果たしている。
藤崎圭一郎
(デザインジャーナリスト)
1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』。法政大学デザイン工学部、桑沢デザイン研究所非常勤講師。ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」。
<MeMe紹介>
ミームデザイン学校は,第一線のデザイナーたちと異分野のエキスパートが協力し合い,真の表現技法を追求するための知を研ぎ合う学校です。週末を利用した週1回のカリキュラム構成で若手デザイナーたちが,働きながら最先端のデザイン理念や実技を習得できる新しい教育機関です。

デザインに携わりながらも周囲に優れた指導者を得られない,リーダー的立場にありながらもその能力に不安を抱いている,専門教育を受けたがもっと研究を深めたい,あるいは,潜在能力は充分あるものの必要な専門教育を受けていない......このような人達が週末を利用し,最先端のデザイン理念と実技を学習できる教育機関です。講義は2人の講師によるコラボレーション形式で進められます。講師陣はグラフィックデザイン界における国内最高の英知を中心に,心理学者,社会学者,詩人,企業の最先端技術者ら多ジャンルの専門家を招聘しています。MeMe2010の生徒募集は11月頃の予定です。
http://www.memedesign.org/