『中島英樹 文字とデザイン TYPO-GRAPHICS』(誠文堂新光社)刊行記念 中島英樹トークショー ゲスト:MARVIN 山本ヒロキ 青山ブックセンター本店 2008年4月27日開催


中島英樹さん

MARVIN 山本ヒロキさん(写真右)

「文字には終わりがない」中島英樹

グラフィックデザイナーの中島英樹さんの3冊目の作品集『中島英樹 文字とデザイン TYPO-GRAPHICS』の刊行を記念して、旧知の知人であり、グラフィックデザイナーであるMARVINの山本ヒロキさんをゲストにトークショーを開催。

山本さん曰く
「この作品集は、イイ意味でヤバイ!」

イギリスのグラフィックデザイナー、ピーター・サヴィルのレコードジャケットのデザインに出会ってから、この道に進むことを決意したという中島さん。サヴィルのデザインには「影響を受けたとか言う簡単なことばじゃいえない衝撃、自分の中の未来が形に表れてここに在ったという感覚を受けたそうです。」日本のデザイナーだったら、井上嗣也さんやサイトウマコトさんに影響を受けたとお話されていました。

中島さんは、高校卒業されてからそのままグラフィックデザインの現場に入られたそうで、30歳までは下積み、と思って経験をつんでこられたそうです。学歴のコンプレックスが原動力になっているともお話されていました。


デザインをするときに、やり直しをすることはあまりないけれど、常に、これでいいのか、という怖さは感じているとお話されていました。自分の仕事は、サービス業で、アーティストではないから、妥協はしないけど、クライアントからの直しの依頼は「ちょこっと」直すそうです。

文字については、雑誌『CUT』などのアートディレクションで、自分の使いたい書体が見つからないというところから、書体を作ることが始まり、そうして「Nakajima Thin」という書体は、現在ほぼ出来上がったそうです(まだ販売未定)。書体もその背景や由来を知って、使わないと、その書体を使うことで意味がネガティブに働く場合もあるから、デザインのマナーとして、きちんと調べて使うべきと、お二人はお話くださいました。文字を扱うからには、文字の成り立ちは分かっていないと、理屈が分かっていないとだめとおっしゃっていました。

「文字には終わりがない」とおっしゃる中島さん。山本さんも文字に対する造詣が深くて、お二人の文字に対するこだわりがとてもよく伝わってきました。


トークショーは中島さんの作品をスクリーンに映しながらの進行でした。

トークショー終了後はサイン会が行われました。